今回は中小企業診断士への道の第4弾として、 意思決定プロセスと構造についてまとめてみたいと思います。

意思決定

意識決定とは、いくつかある代替案の中から1つを選択する過程ないし行為のことを言います。

意思決定のプロセス

サイモン *1は、意思決定のプロセスを

1. 情報活動
2. 設計活動
3. 選択活動
4. 評価活動

の4つの活動に分類しています。

*1 サイモンはアメリカの経済学者でノーベル経済学賞を受賞している。

情報活動

情報活動とは、目標に対する問題を抽出し、意思決定に必要な情報を探索する活動を指します。
なお、情報活動段階は、意思決定の前段階であり、

・価値前提:組織目的、公正の基準、個人的価値などの目的に関する情報
→価値前提は目的や人やそれぞれの価値感によって変わるので、客観的ではなく、検証不能であるとした

例)トヨタの車が一番!といった主観的な情報があれば、トヨタのパンフレットしか集めない

・事実前提:技術、情報などの目的達成のために選択する手段についての情報
→事実前提は客観的であり、検証可能である

例)色んな車の情報を集める!といった客観的な情報があれば、色々なメーカーのパンフレットを集める

の2つの情報が与えられます。

設計活動

設計活動とは、問題解決のための複数の代替案を設計する活動を指します。

選択活動

列挙した複数の代替案の中から一つの案を選択する活動を指します。

評価活動

評価活動とは、次の意思決定をするときに備えて1つの手段を選択した後に、その手段(代替案)が適切であったかどうかを検討・評価する活動指し、
評価活動とは、フィードバックのプロセスとも言えます。

意思決定の階層構造

意思決定とは代替案の中から1つを選択することで、意思決定は視点により色々と分類できます。
アンゾフ *2は、意思決定を企業の経営資源の変換プロセスに関連づけて3つに分けることができます。

*2 アンゾフはロシア系アメリカ人の応用数学及び経営学者、事業経営者であり、その事業により「戦略的経営の父」として知られている

アンゾフの意思決定分類

1. トップ・マネジメント:戦略的意思決定→長期/経営戦略の決定
2. ミドル・マネジメント:管理的意思決定→中期/資源の調達・配分の決定
3. ロワー・マネジメント:業務的意思決定→短期/コントロールの決定

戦略的意思決定

戦略的意思決定は、激しい外部環境に適応するための意思決定でトップ・マネジメントが行います。
企業が成長していくには、激しい外部環境変化にも適用し、内部の経営資源をどう分配していくかということを決定することが重要です。

経営戦略はまさにそのために策定され、トップ・マネジメントによって経営戦略が決定されます。
戦略的意思決定の具体的内容は、目標の設定、製品開発戦略、市場浸透戦略、市場開発戦略などの決定です。

管理的意思決定

管理的意思決定は、最大限の業績を上げられるように企業の資源を組織化する意思決定で、ミドル・マネジメントが行います。
決定領域は、

▼組織構造

・権限と責任の関係の構築
・仕事や情報の流れ
・流通チャネルの決定

に関するものと、

▼経営資源の調達

・原材料の調達
・人員の教育訓練
・資金の調達
・設備調達の決定

に関するものの2パターンがあります。

業務的意思決定

業務的意思決定は、現在の業務の収益性を最大にする決定で、業務レベルでの収益性にかかわる意思決定であり、ロワー・マネジメントが行います。

主要な職能ごとに資源を予算として割り当てて、資源の配分と変換を管理し、具体的には、

・資源配分(予算編成)
・業務の日程計画化
・適正在庫計画の作成
・価格の決定
・マーケティング戦略の決定

などがあります。