今回は中小企業診断士への道の第15弾として、
VRIO分析についてまとめてみたいと思います。

VRIO分析の定義

VRIO分析とは、企業が持つ経営資源に対して「価値(Value)」「希少性(Rarity)」「模倣可能性(Imitability)」「組織(Organization)」の4つの問いかけを行い、強みを明らかにする、リソース・ベースド・ビュー志向の戦略分析フレームワークです。

企業の持つ経営資源(=リソース)とは?

リソースとは、企業の経営資源です。

・財務的資源(キャッシュ)
・人材
・開発力
・ブランド力
・組織力

リソース・ベースド・ビュー(RBV)

リソース・ベースド・ビュー(RBV)とは、J・B・バーニーが提唱した戦略論で、「企業が競争優位性を保てるかどうかは、企業の経営資源やそれを活用できる能力(ケイパビリティ)の開発次第である」というものです。

特にこのケイパビリティは複製が難しいため、競争優位性や利益の源泉であるとしています。

※リソースの確保は金で解決できても、それを活用する能力は別ということ。

RBVの代表的なフレームワークがVRIO分析

企業が持つリソース(人材、技術開発力、資金力など)に対して4つの問いかけに答える形で、内部資源の有効活用度をチェックするものです。

VRIO分析の4つの問い

VRIO分析
参照:https://bizhint.jp/keyword/128183
V:経済価値(Value)に関する問い
→企業の保持する経営資源は、その企業が外部環境(脅威や機会)に適用することを可能とするか?

※専門知識を持った人材を確保し、そのアイデアを特許申請すると、競合に対して非常に優位に立てる(競争均衡の源泉)

・競争均衡・・・その企業の経営資源が経済価値を創出するものの、他の企業も同様の経営資源を持っている時に生じる企業ポジションです。

例)電話はほぼ全ての企業が保持している経営資源であるため、電話を持っていても競争優位には立てません。しかし電話を持っていないことで競争優位を失ってしまうので、競争均衡をもたらします。

R:希少性(Rarity)に関する問い
→どのくらい多くの競争企業が、その特定の価値のある経営資源を既に保持しているか?

※該当する人材は、業界内でも限られており、希少性が高いと言えるか?

I:模倣困難性(Imitability)に関する問い
→その経営資源を保持していない企業は、その経営資源を獲得あるいは開発するのに多大なコストを要するか?

※競合が希少な人材を確保して、それによって特許などの知的財産を獲得するには、非常に時間とコストがかかるか?

O:組織(Organization)に関する問い
→企業が保持する、価値があり、希少であり、模倣コストの大きな経営資源を、組織全体で使いこなせる仕組みがあるか?

※その専門知識を持った人材を採用・適切に評価するための人事システム、知的財産を権利化するための社内ルールの整備はできているか?

VRIO分析は、SWOT分析の特にS(強み)の補完分析として用いられます。 企業の持つ様々な強みを4つの問いかけをすることで、強みの優先順位を明確にします。

競争優位の源泉

競争優位とは、その企業の経営資源が業界や市場で経済価値を創出し、かつ同様の経営資源をもっている企業がほとんど存在していない場合に、その企業が置かれるポジションです。

一時的競争優位

経済価値に関する問い(V)と希少性に関する問い(R)に「はい」と答えられるものが、一時的競争優位の源泉となる強みです。

模倣コストが低ければ、競合企業が現れたちまち競争優位は失われてしまいます。

持続的競争優位

経済価値に関する問い(V)、希少性に関する問い(R)、模倣困難性に関する問い(I)に「はい」と答えられるものが、持続的競争優位の源泉となる強みです。

企業にとって、最も優先順位の高い重要な強みです。

組織として強みを活かす

経営資源の強みをいくら持っていても、その強みを活かさなければ宝の持ち腐れです。 だからこそ、VRIO分析では最後の問いに「組織に対する問い」があります。