今回は中小企業診断士への道の第21弾として、
イノベーションマネジメントについてまとめてみたいと思います。

イノベーションの概念

イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

-wikipedia参照-

イノベーションとは、技術革新と訳されますが、単に技術だけを指すものではありません。

科学的な知識や技術を、社会的に価値のあるものに変換するプロセスそのものと、そのプロセスの結果生み出された製品やサービスまでを含む概念です。

イノベーションの実現には、基礎研究の成果を事業へと結びつけるための国家の支援が必要であると言われています。

例えば、基礎研究への投資、リスクマネーを供給するベンチャーキャピタルの育成支援、税制の見直し、政府による積極的な新技術の導入などが支援策として挙げられます。

プロダクトイノベーション

従来にない新製品を作り出すための技術革新

・技術主導型
・ニーズ主導型
・類似品型
・商品コンセプト型

プロセスイノベーション

既存の製品の生産工程や生産技術を改良するための技術革新

例)トヨタのかんばん方式

トヨタ自動車が開発・実施している生産管理方式。在庫をできるだけ持たない仕組みであり、「必要なものを必要な時に必要なだけ作る」という考え方に基づいている。この考え方は「ジャストインタイム」とも呼ばれる。ここで言う「かんばん」とは、部品納入の時間、数量が書かれた作業指示書のことであり、各部品箱につけられている。後工程で部品箱の最初の1つを取り出した時、その部品箱のかんばんを外して、前工程や部品メーカーに戻して、その分だけ部品を補給するという仕組みになっている。

インクリメンタルイノベーション(漸進的イノベーション)

既存製品を部分改良し、その積み重ねで、漸進的に進歩する技術革新

ラディカルイノベーション(破壊的イノベーション)

従来の製品とは全く異なる革新的な技術をもたらす技術革新

リバースイノベーション

新興国のニーズに合わせて開発した、シンプルな機能かつ低価格の製品や技術を、新興国内だけでなく、先進国向けにも展開することです。

例)アメリカGE社のヘルスケア部門が中国で行った、医療用超音波検査装置の開発 →この商品は10万ドル以上と高価だったため中国市場とはマッチングせず、ほとんど売れませんでした。そこで、上海での独自開発が進み、2007年には1万5千ドル以下で提供できる商品が完成します。この商品は、中国国内で需要が伸びただけではなく、先進国でも受け入れられたのです。

オープン・イノベーション

企業内部と外部の技術、アイディア等を有機的に結合させることにより、革新的で新しい価値を作り出す、という考え方です。

オープン・イノベーションのメリットとして、

・組織が活性化する
・開発コストが低減する
・新商品開発のスピードアップに繋がる

が、挙げられます。

イノベーション・ライフサイクル

競争優位を持続させることが難しくなっていますが、イノベーションのライフサイクルを見ると利益を生み出すチャンスはまだまだ残されています。

技術進歩のS字カーブ

技術進歩のS字カーブ
参照:http://shikokunoizaki.la.coocan.jp/Book/inovation.html
ある製品の技術進歩の過程をグラフにしたものです。

初期の段階では、効率的に技術を開発に活かせずに緩やかなペースでしか進まない技術進歩が、次第に知識が蓄積してくるとスピードアップし、しばらくすると再び鈍化します。

技術革新の非連続性

技術革新の非連続性
参照:http://keieimanga.net/archives/6264513.html
技術革新の非連続性とは技術革新は非連続的に起こるということです。

技術の進歩自体はS字カーブを描きます。
しかし、新しい技術は既存のS字カーブ上にはありません。

例)フィルムカメラとデジカメ(それぞれの技術は全く異なり、非連続的です)

死の谷とダーウィンの海

技術を基にしたイノベーションを実現するために、研究開発から事業化までのプロセスにおいて乗り越えなければならない障壁のことを指します。

魔の川

研究ステージと製品化に向けた開発ステージの間に存在する障壁

→研究を研究だけで終わらせないようにするためには、技術シーズを市場ニーズに結び付け、具体的なターゲット製品を構想する知恵が必要とされます。

死の谷

開発ステージと事業化ステージの間に存在する障壁

→商品を製造・販売して売上にまでつなげていくためには、資金や人材などの経営資源を適切に調達することが必要とされます。

※マーケティング力・販売力・産学連携・休眠技術の活用が必要

ダーウィンの海

事業化ステージと産業化ステージの間に存在する障壁

→事業を成功させるためには、競争優位性を構築し、多くのライバル企業との生き残り競争に勝つことが必要とされます。

※マーケティング力・販売力・市場、顧客との対話・継続的なコスト削減

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ (英: The Innovator’s Dilemma)とは、巨大企業が新興企業の前に力を失う理由を説明した企業経営の理論。クレイトン・クリステンセンが、1997年に初めて提唱した。

大企業にとって、新興の事業や技術は、小さく魅力なく映るだけでなく、カニバリズムによって既存の事業を破壊する可能性がある。また、既存の商品が優れた特色を持つがゆえに、その特色を改良することのみに目を奪われ、顧客の別の需要に目が届かない。そのため、大企業は、新興市場への参入が遅れる傾向にある。その結果、既存の商品より劣るが新たな特色を持つ商品を売り出し始めた新興企業に、大きく後れを取ってしまうのである。

-wikipedia参照-

イノベーションのジレンマとは、業界でトップになった企業が既存製品で利益が得られているため、その改良ばかりに着目し、破壊的イノベーション(次世代の技術)に対応できずに失敗を招くというものです。

情報の粘着性

情報の粘着性とは、情報をその場所から移転するのにどれだけコストがかかるかを表現する言葉です。

移転のコストが高い時、粘着性が高いと言います。

デジタル化された情報や文字で書かれている情報は移転のコストが低く粘着性は低くなります。

それに対して「職人技」や「暗黙知」といった情報は、移転が難しく粘着性が高くなります。

包括クロスライセンス契約

包括クロスライセンス契約とは、特許権の権利を持つ者同士が相互に相手の特許権を利用することができるように締結するライセンス契約のことです。
包括クロスライセンス契約
参照:http://www.ipm-pat.com/ipr/agreement/

外注調達部品の開発方式

外注調達部品の開発方式には、主に次の3つの方式があります。

貸与図方式

貸与図方式とは、完成品メーカー側が製品の設計を行い、その設計図通りに部品メーカーに部品を供給してもらうという方式です。

承認図方式

承認図方式とは、完成品メーカー側が要求した仕様に基づいて、部品メーカー側が自ら設計・製造を行なって部品を供給する方式を言います。

図面自体や図面の特許権は部品メーカー側が保有します。

委託図方式

委託図方式とは、承認図方式と同様に、完成品メーカー側が要求した仕様に基づいて、部品メーカー側が自ら設計・製造を行なって部品を供給する方式を言います。

図面自体や図面の特許権は完成品メーカー側が保有します。