今回は中小企業診断士への道の第19弾として、
事業の経済性分析についてまとめてみたいと思います。

事業の経済性分析

コスト面から戦略を分析する考え方を「事業の経済性」と言います。

経験曲線効果

経験曲線とは、経験を積むことによって製品の単位あたりのコストが低下するという経験曲線効果をグラフ化したものです。
経験曲線
参照:https://www.sbbit.jp/article/cont1/33144
一般に、累積生産量が2倍になるごとに、1個あたりのコストが20~30%ずつ減少すると言われています(その減少率は業界や製品によって異なります)。

累積生産量はマーケットシェアと密接に関連しています。

マーケットシェアが高い企業は、たくさん売れるためたくさん製品を作ることができます。

その結果、経験曲線効果により、競合企業よりも早期に低コスト化を実現でき、競合企業に対して相対的に優位に立つことができます。

※経験曲線は、一定期間の累積生産量に着目しています。

規模の経済

規模の経済とは、ある一時点の生産絶対量が増えるほど、製品の単位あたりコストが低下するというものです。

累積生産量が、例えば50万トンの時と比較し、100万トンになった時には1単位あたりのコストが50万トンの時と比較して20〜30%削減されているということを示しています。
規模の経済
参照:https://globis.jp/article/1945

範囲の経済

範囲の経済とは、企業が複数の事業を同時に営むことによって、それぞれの事業を独立に行なっている時よりもコストが割安になるという現象のことで、シナジーとほぼ同義の概念です。

範囲の経済は企業内の未利用資源が活用されるために生じます。
範囲の経済
参照:https://globis.jp/article/5396

スピードの経済

スピードの経済とは、製品の開発・生産・販売の回転速度をあげる事によって得られる経済的な効果のことです。

現在、ITの急速な進歩によって、消費者に情報が伝わる速度は速くなりました。

そのため、消費者の嗜好の変化のスピードが速くなり、商品ライフサイクルが短命化しています。

企業はその消費者の変化に迅速に対応できる意思決定のスピードが要求され、対応できない企業は競争地位を失います。

※先行者優位の獲得、在庫回転率の向上、生産から販売までのリードタイム短縮などを目指すもの

連結の経済

連結の経済とは、複数の企業がネットワークとして結びつく事により、経済的な効果が発生することを言います。

具体的には、連結によって複数企業が結びつき、技術や技能、ノウハウなど特に知的経営資源が共有される場合が挙げられます。